フリーランス主婦の孤独LIFE

映像翻訳者になって早10年。仕事、育児、お金、孤独な引きこもり生活のいろいろ。

映像翻訳者の気になるギャラ 【その2】

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前回の記事に続いて、今回は料金相場について書こうと思います。

 

 

1、料金の相場

以下のデータは、字幕による英日翻訳の場合です。

劇場映画    2万円~/巻
DVD、放送    8,000円~/巻
ネット配信    800円~/分

吹替の場合はこの料金の1.2~2倍、また他言語の場合はさらに料金が高くなることが多いです。

ずばり、私の字幕翻訳の単価は1巻15,000円前後です。駆け出しの翻訳者さんなら、これを高いと思うかもしれません。
しかし、これは制作会社が中堅の翻訳者に発注する金額としては妥当か安いくらいです。


翻訳会社を通すと、翻訳者が受け取る料金は10,000円かそれ以下に下がってしまいますので、
いかに翻訳会社が得るマージンが大きいかが分かると思います。

私が10年以上前に字幕翻訳の仕事を始めた頃は、翻訳会社からも10,000円を下回る金額で打診されることはほとんどありませんでした。

(下訳ありの翻訳で1万円以下ということはありました。)


しかし現在では、「1分700円~」という求人を見かけることも少なくありませんし、私自身も1巻6,000円の案件を打診されたことがあります。

いかに翻訳者の待遇が悪くなっているかが分かりますね。

ちなみ私は、1巻10,000円または1分1,000円を下回る案件は、基本的にお断りしています。(仕方なく請けることもありますが。。。)

フリーランスとしてあるまじき行為かもしれませんが、あまりに安い案件を引き受けることは業界全体の単価を下げることにつながりますので、注意すべきだと思っています。


2、他言語について

当然、英語以外の言語は翻訳者の数も少ないので、単価は高い傾向にあります。
特にドイツ語、ロシア語など割とマイナーな言語は、英語の2~3倍以上の単価になることも多いです。


とはいえ仕事の絶対数は圧倒的に英語が多いので、他言語の翻訳者さんの大半は英語の翻訳もこなします。

一方、韓国語の単価は英語よりも安いことがままあります。
これは恐らく、韓流ブームで急激に韓国語のコンテンツが流入してきたせいだと思います。


私も、制作会社時代に韓国語の作品を担当したことがあったのですが、翻訳者さんは韓国人の方だったので、日本語訳の方がちょっと不自然で困ったことがあります。
急激に韓国語翻訳者をかき集めたために、質が悪い=単価を低くする、という構図が仕上がったのだと思います。


3、日給に換算すると

作業スピードは人それぞれですし、作品によって進み具合は大きく異なります。
ただ通常は、「1日10~15分」というのが平均的なスピードです。(1日7~8時間の稼働)

つまり1巻15,000円の仕事なら、日給15,000円ということですから、決して高くはないですね。
しかもスポッティングやチェックバック作業は別なので、日給1万円に満たない場合もあるかもしれません。


残念ながら、はっきり言って「稼げる」職業とは言い難いです。